2009/03/17
ソメイヨシノは知っておこう
ソメイヨシノは里桜の代表であり、公園や街路・河川の堤防など各所に植栽されている。葉の展開に先立って花が咲くので、花としては見応えがある。ソメイヨシノはオオシマザクラとエドヒガンの雑種であり、学名の種小名の先頭に雑種を意味する×印が記されている。不稔であり、開花しても普通果実はできず、花が散るとやがて花柄は一斉に落下してしまう。希に果実が形成されるが、発芽する種子はほとんど無いようである。
植栽してから15年ほどすると花付きが良くなり、20~40歳の期間は見事に花を咲かせる。その後次第に樹勢が衰え、50歳を過ぎると衰えが目立つことが多い。特に管理が悪い場合には樹勢の衰えが目立つ場合が多く、100年も花を咲かせ続けるソメイヨシノは珍しいのではないかと思う。なにやら人生とよく似ている。このようなことから、かつて花見の名所であったところに久々に訪れてみると、ようやく生きている程度の桜並木になっていることも多い。桜の名所を維持するためには、20年後の姿を予想しつつ、長期にわたる管理計画が必要である。
ソメイヨシノ(染井吉野,学名Prunus × yedoensis)は、 エドヒガン系のコマツオトメとオオシマザクラの交配で生まれたサクラの園芸品種である。現代の観賞用サクラの代表種であり、「吉野桜」と表記する場合もある。また、エドヒガンとオオシマザクラを交配したものすべてを「ソメイヨシノ」ということもあり、狭義のソメイヨシノを二名法の「ソメイヨシノ ’ソメイヨシノ’」と書く場合もある。
命名の由来
江戸末期から明治初期に、江戸の染井村(現在の東京都豊島区駒込)[1]に集落を作っていた造園師や植木職人達によって育成され「吉野桜(ヤマザクラの意)」として売り出していた。藤野寄命の調査によってヤマザクラとは異なる種の桜であることが分かり、1900年(明治33年)「日本園芸雑誌」において「染井吉野」と命名された[2]。
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