ヘスとパスカルではないヘストパスカルについて

「18号と19号が日本に接近している」これはドラゴンボールのお話ではありません。台風です。また、台風の話で「ヘストパスカル」という単位をよく聞きます。これは、台風の気圧の話で、気圧が低いほど台風の影響が強いとされています。

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通常1気圧=1013hPaとされており、1934(昭和9)年9月21日に高知県室戸岬付近に上陸した室戸台風(室戸岬測候所)では911.6hPaの最低気圧を記録しました。気圧が低いと高いところから低いところへと空気が流れ込み、流れ込んだ空気の行き場は上空へと流れるため、上昇気流を発生させ積乱雲を作ります。また、気圧が低いと海面が上昇する「吸い上げ効果」も起き、高潮の要因となります。

ちなみに、日本では1992年11月まではミリバール(mb)が使われていましたが、1992年12月から国際単位系のヘクトパスカル(hPa)が使われるようになりました。ただし、両者の換算式は1hPa = 1mbですので、数値としては以前と変わりありません。
ヘクトパスカル (hectopascal, hPa) は、国際単位系 (SI) 準拠の圧力の単位(SI組立単位)である。圧力の大きさとしては、かつてのミリバール (millibar, mbar) と等しく、100パスカル、1/1000バールとも等しい。これらの単位の間には、

1 気圧(標準大気圧)(atm)
= 1.01325 bar
= 1013.25 mbar
= 1013.25 hPa
= 101325 Pa

という関係がある。

1パスカル(Pa)は、1平方メートル (m2) の面積に1ニュートン (N) の力が作用しているときの圧力であるが、標準大気圧(1atm、約1 000mbar)が、その1パスカルの約十万倍(105倍)、すなわち、1ヘクトパスカル(1ミリバール)の約千倍(103倍)であるため、地球上の気圧(の変動)をミリバール時代と全く同様に4桁で表現し続けるのに最適な単位として広汎に使用されている。

歴史的には、標準大気圧 の1気圧(1atm)と1バール(1bar)(バールはメートル法での単位)とが(上記のように)圧力の大きさとして極めて近接しているため、バールの1/1000の単位であるミリバール(mbar)が現在のヘクトパスカルと全く同様に気圧を表すのに最も都合のよい単位として広く使用されていた。

そこへ、国際単位系 (SI) への統一が行われ、バール・ミリバールという単位の使用が廃止されたため、ミリバールと全く同じ大きさの気圧単位であるヘクトパスカルが代わりに使用されるようになった。日本での切り替えは1992年12月1日からである。
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