2009/02/18
梅毒に注意!性行為から3週間、しこりができる。
梅毒とは、主に性行為・オーラルセックスにより感染、皮膚や粘膜の微細な傷口から侵入し、進行によって血液内に進む。これ以外にも母子感染、血液を媒介とする感染もある。母子感染の場合、子供は先天梅毒となる。感染後約3週間で発症する。治療しない限り体内に残り、最終的には死亡する。現代においては先進国では、抗生物質の発達により、第3期、第4期に進行することはほとんどなく、死亡する例は稀。
STD(性病)として有名
治療薬ペニシリンが発見されるまでは、不治の病として恐れられていました。
今は早期治療すれば完治します。
感染していると、HIV(エイズウイルス)に感染しやすい
梅毒に感染し病変部分があると、HIV(エイズウイルス)などにも感染しやすくなります。
梅毒に感染した場合は、HIV検査もあわせて受けることをおすすめいたします。
3週間、3カ月、3年
梅毒に感染すると、症状が 「3週間後」、「3ヶ月後」、「3年後」 と変わっていきます。
ただし、症状が出ない場合もあるため、注意が必要です。
痛みのないしこりができる
感染したところ(性器、口、肛門、手指など)の皮ふや粘膜に、しこり(軟骨の硬さ程度、小豆から人差し指の先位までの大きさ)ができます。その後、しこりの中心部が硬く盛り上がります。
梅毒は第1期と第2期が非常に感染しやすい時期で、梅毒にかかっている相手との1回の性行為で感染する確率は約3分の1です。細菌は腟や口の粘膜または皮膚を通して体内に入り、数時間のうちに付近のリンパ節に達し、血流に乗って体中に広がります。妊娠中に感染すると胎児にも感染し(新生児にみられるある種の感染症を参照)、出生時欠損やその他の問題を起こします。
米国では、1年間で新たに診断された症候性の梅毒患者数は1990年の5万人をピークに、その後は集中的な公衆衛生対策により漸減しています。1999年に報告された全患者数は3万5600人で、そのうち症候性の患者は6000人をわずかに超えるぐらいです。つまり、大多数の患者は、症状がないうちに診断されていることになります。
梅毒の症状
通常、梅毒の症状は感染の3~4週間後に始まりますが、早ければ1週間後、遅ければ13週間ほど過ぎてから始まる場合もあります。梅毒は治療しなければ、第1期、第2期、潜伏期、第3期と段階的に進行します。感染症は何年も続き、心臓や脳の障害を引き起こし、死に至ることもあります。
第1期には、陰茎、外陰部、腟などの感染部位に痛みのない「下疳」と呼ばれるびらんや潰瘍(かいよう)ができます。下疳は、肛門、直腸、子宮頸部、唇、舌、のど、指、まれにその他の部位にもできます。普通は1カ所だけですが、ときに複数できることもあります。
下疳は小さな赤い隆起として始まり、やがて痛みのない開放性の潰瘍になります。出血はなく、さわると硬いです。付近のリンパ節も腫れますが、これも痛みは伴いません。女性の約半数、男性では3人に1人は感染に気づきません。気づいても、下疳はほとんど症状を起こさないので、放置しがちです。たいていの場合、下疳は3~12週間ほどで治り、すっかり良くなったかのようにみえます。
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