2009/08/17
児童ポルノの規制
インターネットで拡散する児童ポルノ犯罪の2009年1~6月の摘発事件数は前年同期より27.3%増の382件、身元が特定できた被害児童数は51.4%増の218人で、いずれも統計を取り始めた平成12年以降最多となったことが6日、警察庁のまとめで分かった。虐待の被害児童数は微減し死亡は62.1%減の11人だった。
警察庁によると上半期に児童ポルノ製造・提供で摘発されたのは前年より53.7%多い289人。被害児童数とともに大幅に増えたことについて警察庁は「取り締まり強化で摘発が増えた側面はあるが、氷山の一角だろう」とみている。 一方、児童虐待事件の摘発件数は過去最多だった前年同期より3.1%減の157件で、摘発人数も増減なしの165人と、ともにほぼ横ばいだった。
児童ポルノ規制によって宮沢りえの写真集が・・
18歳未満の児童を撮影した「児童ポルノ」への規制を強化する児童買春・児童ポルノ禁止法の改正案が、衆議院解散に伴って廃案となった。個人が興味で持つ「単純所持」規制を盛り込みたい与党と、反発する民主党。国会で激しい議論が展開されたが、政局のあおりを食って「時間切れ」となった格好だ。
国会では超有名女優の「あの写真集」が児童ポルノになる可能性も取りざたされた。「アニメやゲームの規制」など乗り越えるべきテーマは多く、“新政権”の課題のひとつとなりそうだ。
需要はある18歳未満のポルノ
インターネットオークションで児童ポルノのわいせつなDVDを販売していたとして、警視庁は児童ポルノ禁止法違反(提供目的所持)の現行犯で、家電販売会社社員、高木正仁容疑者(43)=大阪府吹田市=を逮捕した。警視庁によると、高木容疑者は「生活が苦しく、生活費を稼ぎたかった」と話しているという。
少年育成課などの調べでは、高木容疑者は6月23日、当時11歳の女児のわいせつな姿を映した画像データを、自宅のDVDレコーダーの中に保存し所持していた。
同課によると、高木容疑者は生活費を稼ぐため、4月ごろから、児童ポルノ動画をDVDに録画し、販売していた。これまでに1本1000円で10人に販売。高木容疑者はネットオークションサイトに「本物! モ●●●、ぼ●●なし! ●学5●●生本番」と書き込み、買い手を募っていた。「モザイク、ぼかしなし、小学5年生」という意味らしい。
DVDは平成16年春ごろに撮影されたとみられ、当時小学5年生だった日本人女児が映っていた。高木容疑者は「過去に知人からビデオテープをもらった」と話しているという。
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